このページには…

マーケティング・ストーリーの要件が書かれています。説明は、物語の構造という観点から、おこなわれます。矢嶋ストーリー固有の構造は、ストーリーの目指す地平「お客様と働く人の幸せを目指す」(:マーケティング)に深く関わっています。


この物語 固有の構造


物語には、構造があります。

ホーメロスの『オデッセイア』にも、
芥川龍之介の作品にも構造があります。

出だし、ストーリー・テラー、
時空、場面の展開、リズム、…。

いろいろな構造があります。
(意識してお読みいただくと判ります)
(構造の分類に関心がおありの方は、
 ロラン・バルトの仕事を参照あれ)

複雑な話は省きますが、
物語には、構造があるのです。



矢嶋ストーリーが描く
マーケティング・ストーリーにも
構造があります。

その構造は、システム的です。

システムとは、よく知られている通り、
目的と、目的のために集う機能群から
編成されます。

レオ・レオニのswimmyを思い出して
いただくと、理解しやすくなります。

あの物語では、
小さな魚たちが捕食者であるマグロを
追い払うために、マグロより大きな魚の
動きをみんなで創り出します。

つまり、
目的: マグロを追い払う
機能群:大きな魚の動きを創出
というシステムを描いているのです。


この、システムという点で、
矢嶋ストーリーとswimmyは
似ています。

矢嶋ストーリーには、目的があり、
目的に集う機能群があるのです。

システムsystemのイメージ図。左にライトグリーンの球。これがシステムの目的。この目的に集う機能が、球の右に矢印として描かれています。矢印は全部で7つ。球に向かって飛んでいる感じ。色はそれぞれ。色の違いは、機能の種類を象徴しています。作画:矢嶋 剛



もう、お判りになりましたか?

『パンで街を…』の目的と機能群。
『新酒の季節…』の目的と機能群。

ぜひ、読み解いてみてください。



それでは、あんまり?

では、もう少し解説しましょう。


まず、目的ですが、ここには、
具体的な経営課題とその解決策の
セットを置きます。


『パンで街を…』であれば、

「地元商店街の再生」が経営課題。
「再生キーは食が有望。
 パンで店舗を結び付けよ」が解決策。

になっています。


自然、作者(わたし)は、
解決策に至るまで相当な検討をします。
商店街をいくつも見て、商圏を調べ、
ときに話を聞き、今後を見通し、
いくつもの解決策を比較評価。

これなら…
と確信した時点で、目的に下ろします。

その要件は
「これだったら、お客様は買う!」

ですから具体化は、

「パン屋さんのバゲットに
 肉屋さんのメンチカツを挟んで
 食べたら…」

までが必須です。


こうした過程を経るので、
ストーリーのページに
バゲットとメンチカツの写真
載せられるのです。

作中の肉屋さんじゃないけど、
いろいろと試しました(笑)


このくらいやって、ようやく
マーケティング・ストーリーと
呼ぶに値する!

わたしは、そう考えています。

肉屋さんで買ったメンチカツ、揚げたてです。その肉汁いっぱいの熱々をバゲットbaguetteと一緒にいただきます。お腹ペコペコ。早く食べたい。矢嶋ストーリー作品『パンで街を幸せに』(矢嶋 剛・著)の作品イメージ写真です。



構造の説明を続けます。


目的を下ろすまで試行錯誤する過程で、
「誰が何をしたら…(成功するか?)」を
徹底的にシミュレーションします。


『パンで街を…』は地元商店街が舞台。

ですから、
近隣のお客様、商店街の各店、
そして商店街組合が
主な役どころになります。

店主が商店街組合の組合員も兼ねて
いれば、組合員の顔も持たせます。


さて、誰に登場いただくか?

ここから
キャラクターづくりが始まります。

◯◯店主:名前、性別、年齢、
     組合の役職、
     特記事項①②③…

という感じで。キャラが固まったら、
頭の中で動かしてみます。

このシーンで、こんな行動&発言。
その時の気持ちは? という感じで。


このシミュレーションを、
近隣のお客様についてもおこないます。

本人だけでなく、そのご家族、
食卓の風景などを
細かく設定していきます。


こうして登場人物が出揃ったら、
頭の中で、映画を作ってみます。


シーン1
お客様の自宅。熱々バゲット

シーン2
同じ人。後日の夕飯。遅い帰宅。

そして、
各シーンでキャラを動かします。


こうして(やっと?)
ストーリーの原型が出来上がります。

これで
システムでいうところの
機能群が整ったわけです。

あとは、楽しく読めるように、
余分な枝葉を切り落としていきます。



どこか、小説の書き方…的な
記述になってしまいましたが、

とにもかくにも、
矢嶋ストーリーの描く
マーケティング・ストーリーは、
こういう構造を有しています。

最後は、その理由について。

なぜ、システム的なのか?

答えは単純明快。
マーケティングは行動論だからです。

マーケティングというと

 †コンセプトのような抽象論
 †「とは…」を並べる分類論

を思い浮べる人が多いのですが、
これらは、問題解決にあたる前の
「準備運動」に過ぎません。

肝心な事は
「こうなりたい!」(目的=解決策)と
「こうしなきゃ!」(機能群=行動)。

ですから、
システム的な構造がフィットします。


もう少し、種明かしをしましょう。

このシステム的構造は、
2つのヴェールに包まれています。

ヴェールの1つは、成長の論理です。

実は、各ストーリーに
ビジネスを魅力的にする方策を
隠しています。

『パンを街で…』は
ネットワーキング論や地域論から

『新酒の季節は…』は
コミュニケーション論やシンボル論から

成長の論理を借りています。

行動論である以上、成長の論理は必須。
そう考えています。

もう1つのヴェールは、
お客様の笑顔です。

どのストーリーでも
お客様の気持ちになって、
売る側なんて、ほったらかしで、
話を展開させていきます。

お客様の現実に沿って、
お客様の幸せを想います。

その上で、
お客様の笑顔と、みなさんの仕事が
結びつくようにしています。

これこそ、
マーケティング・ストーリー。

定義めいたように記すなら、

成長の論理が隠れていて、
お客様の笑顔とみなさんの仕事が
結びつくように綴ったストーリー


となりそうですね。


矢嶋ストーリーが贈る
マーケティング・ストーリー。

簡単ですが、構造の話をしました。



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(^O^) おわります 

    

もう一度 ストーリー
それとも…