おいしそうなジャガイモが3つ、寄り添うように置いてあります。その背景は真っ白。なので、ジャガイモは少し輝いて見えます。そんな輝くジャガイモの上に「おいしい野菜を食べたくて」の文字、下に「農業発展の発想法つき」の文字が置かれています。もうお分かりですね。これは、矢嶋剛 Yajima, Takeshiの本『おいしい野菜が食べたくて:農業発展の発想法つき』の表紙です。

おいしい野菜を食べたくて
 農業発展の発想法つき

 
矢嶋 剛・著 2020年2月初版
37ページ 電子書籍
マーケティング・1コイン・シリーズ(5)

農業関係のみなさん、
このマーケティングSFに
目を通してください。

「都会で売られている野菜、
 別においしくない」
を描いています。

ストーリーは
もちろんフィクション。
でも現実とどれほど
かけ離れているでしょうか。

冷静に考えてみてください。

  • カット野菜、おいしいですか?
  • 冷凍野菜、おいしいですか?
  • スーパーの野菜、美味ですか?
  • 野菜直売所はなぜ人気なのでしょう?

このSFの主人公、
肉じゃが大好き男は、ある日、
この問題に気づいてしまいます。

そして悩み、苦しみ、悶えます。
おいしい野菜を求めて彷徨います。

実はこの苦悩、都会に住む人々の
共通した実感なのです。

  • おいしくないけど、買っている。
  • 健康のために仕方なく買う。
  • けれど別に欲しくない。
  • 欲しくない物にお金を使いたくない。

多くの人が心のどこかで
そう思っています。

このSFは、そうした声を
フィクションに仕立てているのです。

今、農業が直面している危機

このSFにあるように、
最近の農業は
「おいしくない」に鈍感です。

そして「おいしくない」商品を
高値で売ることに
疑問を感じていません。

これは、マーケティング的
(:お客様ニッコリ的)に言うと
たいへん奇妙なことなのです。

  • ・質の悪い商品を高値で売る
  • ・お客様の不満を無視する
  • ・何が起きているか知ろうとしない
  • ・知らないころで客離れが起きている

今の農業が放置している問題は、
平家物語の冒頭に出てくる
「盛者必衰の理(ことわり)をあらわす。
(おご)れる人も久(ひさ)しからず」
そのまま。

経営学で言う、
マーケティング・マイオピア
marketing myopia
(:経営が近視眼に陥っている)

状態にあると言えます。
(マーケティングの知見メモ「近視眼的な経営
 の危うさ」も合わせて参照ください。

一刻も早く対策を

ですから、農業に携わるみなさんに
対策を講じていただきたいのです。

その想いから、SFの後ろに
「農業発展の発想法」と題した解説を
添えさせていただきました。

その内容は以下の通り。
5つの発想が登場します。

  • 発想① おいしいを「知らない」と仮定する

    野菜のおいしさを知らない。
    それが大多数だと考える。 22〜24ページ

  • 発想②「代替」を強く意識する

    野菜の代替に目を向ける。
    たとえば、サプリや缶詰。 24〜26ページ

  • 発想③ 「流通は?」と問い続ける

    野菜がどう売られているか?を
    監視し続ける。 26〜29ページ

  • 発想④ 「ピンキリ」を晒す

    「極上」「最低」を明示する。
    品質を価格に反映させる。 29〜31ページ

  • 発想⑤ 農業目線で都会を語る

    「産地の野菜はおいしいよ〜」を
    もっともっとアピールする。 32〜34ページ

  • 以上の提案を
    短く簡潔にまとめました。

    読んで、気にして、
    話し合って、一刻も早く
    行動を起こしてください。

      

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    クリックで購入ページへ)

    P.S.
    農業は今、多くのライバルから挑戦状を
    叩きつけられています。しかし意外と
    気づいていません。お客様のために競争する
    マインド、マーケティングなハート♡を
    どこかに置き忘れたようにも見えます。
    お客様の笑顔を忘れ、競争を忘れる行為は
    経営として、とても危険です。いかに危うい
    かは第3巻『パンで街を幸せに』でも触れ
    させていただきました。
    そんなことも含め、
    著者へメッセージ、質問、感想などありま
    したら、お気軽にお送りください。→